「いのちの扉をひらいてみよう」久都間教化部長の信仰随想


教化部長 久都間 繁

 

 年末が近づくにつれて、まるで潮が満ちてくるように「時」が豊かな色彩を放ち、その密度を増してくる。道元は「有時」の巻で、「時」とは「有時(実在)」であると説いている。時は生きているのだ。時そのものが、仏性であり神のいのちである。だから、私たちは時とともに生長し、時とともに癒やされ、時とともに物事が成就するのを見るのである。

 

 人生には、余生というものがあると言われているが、生長の家では、神とともなる生活がいよいよ成就する「時」を迎えるのである。かつて鹿沼景揚講師が富士河口湖練成道場の総務をなさっていたころ、私たちは熟年ともなると身体が衰えたように見えることもあるが、そのような時こそ「祈り」が深まるのだ、という意味のことを書かれていたことを、教区の諸先達の皆さんのお姿を見ていると想い出すのである。

 

 十二月は、恒例となった冬季青少年一泊見真会と餅つき大会が、二二日から二三日にかけて行われる。初日の野外研修(インタープリテーション)は、倉橋弘講師の指導で府中の森公園に出かける予定だ。一見眠っているようにしか見えない冬の自然の中に、密かに、しかも間断なく生き続ける〝いのち〟のいとなみがあるのだ。身近な自然の中で、それをつぶさに体感し、自然と人間との繋がりや、生きることの深い意味を発見することを、スタッフの皆さんと企画している。自然の中には神のいのちが満ちているのだ。テーマは、「いのちの扉をひらいてみよう!」である。合わせて、お父さんとお母さんのための見真会も、同様のテーマで開催する。こちらのゲスト講師は、東京第一教区で生教会会長を務める永谷雅仁講師である。

 

 また、八日からの三多摩練成会では泉英樹講師にお越しいただき、初日の晩の信仰座談会と、九日午後の講話をご指導いただく予定だ。私と泉講師との出合いは四十年前に遡る。まだ静岡で生長の家青年会活動をしていた十九のころ、病気が悪化して、当時谷口雅春先生がご指導されていた総本山の練成会に救いを求めて参加した折り、そこで練成部長をされていたのが泉講師だった。顕斎殿の落慶間もないころ、すでに多くの人を導いておられ、私もそこで初めて、聖典を読んだだけでは理解できなかった「実相」と「現象」についての深い教えに心の眼を開かせていただき、医者でも薬でも治らなかった病が快癒したのである。

 

 その後、泉講師は谷口清超先生のもとで青年会長、中華民国教化総長、全国各地の教化部長などを歴任されて、昨年本部講師を退任されたが、そんな泉講師は、生長の家のLegend(伝説)の一人だと、私は密かに思ってる。平成の最後となる今年の年末は、新しい御代を迎える大浄心のときである。泉講師と、時を越えてこのような時節に共に練成会に携わらせていただくことの不思議なご縁をあらためて感謝しつつ、この新生の時を、皆さまと一緒に過ごせることを楽しみにしている。