2012年2月 6日(月) 19:17 JST

刺激は前進のもと(12月)

東京第二教化部長 各務 洋行

 皆さん、今年も残すところ一ヶ月となりましたが、如何お過ごしでしょうか。この時期は、空気が澄み切り「真っ白な富士山」もはっきり見えますね。この季節ならではの美しさに感謝です。

 さて白鳩会では毎月教化部で、70才以上の会員対象の「カトレアの集い」を開催していますが、この度各地域事にも「熟年の集い」として開催を始めました。『人生読本』をテキストとしての輪読・座談会が中心ですが、その前後のメニューも盛り上がる。自己紹介では年齢を言いますが、自分の好きな年齢を言っていいことになっていますので、皆目を輝かせて「25才の○○です」「18才の○○です」と大笑いしながら言います。

 次は愛唱歌の時間で「みかんの花咲く丘」「旅愁」「早春賦」等、リクエスト形式で数曲うたいます。「懐かしい歌をうたうことが出来大変嬉しい」とこれも感動の声があがり、私自身も小さい頃を思い出し心温まってきます。

 集いの最後では両隣の方を讃嘆し合いますが、これがまた喜びの時間になるのです。讃嘆された人の中には「嬉しい」と言って涙を流す人もいます。こうして愛と感謝でたっぷり一体感を味わうと、皆なかなか帰ろうとしない。名残惜しくなってしまうんですね。私自身もとっても心ぽかぽかでした。皆さんの光り輝く姿を見て、この集いもどんどん発展させて行きたいと思っています。

 さて、今度は全く話が変わって、何年か前の新聞の記事、マメ科のインゲンのお話を紹介します。名古屋大大学院人間情報学研究科(手塚修文教授)で、「インゲンのつるを無理やり逆巻きにしたらどうなるか」という実験を行いました。

 先ず、インゲンを三つのタイプにわけAは自然のままつるを右巻きに、Bはひもでしばって真っすぐに、Cは強制的に左巻きにして育てた。毎朝、手を加えて巻き具合を操作したのです。結果は収穫したサヤの数に明らかな差が出ました。(自然のままの)右巻きのAに比べ、真っすぐのBは1・5倍、左巻きのCは2倍も多い。サヤの大きさや重さは三タイプともほぼ同じで、つるをいじって自然に逆らわせるほど収量が増えることがわかったのです。

 教授によりますと、「逆巻きの刺激でインゲンに適度な緊張が生じ、光合成など代謝系が活発化したと考えられる」というのです。その時、記者が「人間も同じでは」と聞くと、即座に「一緒です」と答えが返ってきたというのです。人間もストレスにならない程度の緊張が成長につながるのだと。「相撲がそうです。互いに見合って緊張感を高めてこそ力が出るのです」と。また「たがが緩んだ社会には『緊張していないから、頭をつかわない』」とも指摘しています。(「中日新聞」H13・8・25 中日春秋より抜粋)

 驚きました。逆巻きの方が収穫が悪いと思ったらそうじゃないのですね。刺激を受けることで大いに伸びることが出来る、そして緊張感が必要であると。大聖師・谷口雅春先生は次のようにご教示下さっています。

 「ちょうどよいということは幾分乏しくて、自分の力で創造しうる部分が残っているということある」『生命の實相』37巻 156頁

 ちょうどよいでは緊張感が出ませんね。熟年の集いで皆さんが輝いて見えたのは「現状に満足しないで、常に前進しよう」としている姿勢が根底にあるのだと感じました。ならば皆さん、今一度自分自身を振り返ってみようではありませんか。現状に満足せず、逆巻きの刺激を与えて、愛他行に励んで、人生の収穫量を二倍にも三倍にもしていきましょう。

  • 2009年11月22日(日) 06:24 JST
  • 投稿者:
    master

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