2012年2月 6日(月) 18:47 JST

祈りの力は愛によって完成される(9月)

東京第二教区教化部長 各務 洋行

 私の青年会時代のお話しです。 …Sさんは中学1年生の女の子。夏季中学生練成会に参加し感動。そして今度の冬の練成会にクラスの子を連れて行こうと思って誘ったのが、なんといつも自分をいじめる女番長グループのAさん。Aさんは「いじめているのに誘われる意味はない。宗教なんてきらい」ときっぱり断わったのです。でもSさんは誘い続けた。ついにAさんは「頭に来た。いじめついでに行ってやる」と言って参加しました。ところが練成参加で全く生まれ変わってしまったのです。その後いじめをやめ、誌友会や全国大会に参加し、学校で生長の家を伝えようとジュニア友の会にも入会しました。

 5月末のこと、ジュニア友の会の会議(総数約20名)にSさん、Aさん共に参加しました。
 「今度の夏の練成会には皆で祈って多くの友達を連れて来よう。その為に神想観して“七つの祈り”をみんなで5万回しよう」と決まったのです。
 そして翌6月末の会議。みんなの報告がありました。「みんな何回祈った?」
 「はい、私は300回祈りました」「僕は500回祈りました」「うわーすごいね」とみんなで讃嘆しあいました。次に「Aさん、何回祈った?」「えっと、2万回くらいかな」 「ひゃー」みんなびっくり。Aさんは一人で5万回と間違えたのでした。これは一日平均700回(何時間も)祈らないと出来ない数字です。会議終了後、Aさんが私のところに来ました。
 「神藤さん(私の旧姓)、これを見て」と言ってふくらはぎを見せるのです。
 「どうしたんだ、痣だらけじぁないか」私は言いました。次は「ここも見て」と言って腕をまくって「これ、たばこの火の痕です。番長グループから抜け出そうとして、ヤキにあっているの」 私は、Aさんが2万回も祈っている理由が分かった。いや、祈らざるを得なかったのでした。そのあとのAさんの言葉がまた素晴らしい。
 「私、番長グループに真理を伝えたい。今度の夏の練成会に誘いたい」
 「ああ、この子は素晴らしい神の子だ。自分を迫害する人に幸せになってもらいたいなんて、普通ではとても出来ることじゃない」
 私の襟が正されました。ジュニアの皆も真剣に祈りました。俄然、祈りの輪が広がったのです。
 そして、8月、いよいよ中学生練成会の開会式。「番長は来るのか」皆が固唾をのんで待っていると、「来たー!」なんと番長が子分?を引き連れて何人かで来たのです。
 「Aさん、やったね」共に祈ったSさんやジュニアの仲間が喜びました。私も大感動です。番長グループは一泊で帰ってしまいましたが、いつかきっと神の子の素晴らしさを現し出す日が来るに違いないと思いました。Aさんは、結局一人で4万7千回も祈りました。(2ヶ月半で)
 なんと素晴らしいことでしょう。しかし彼女の祈りの力はどこから来たのか。谷口雅春先生は「祈りの力は愛によって完成されるのである。愛なき祈りは真に力を発揮することはない」(『祈りの科学』238頁)とご教示下さっているように、彼女に深い愛があったのだと思わずにいられません。また、その愛について、次のようにご指導下さっています。
 そして最高の段階は、自分に害を与える者すらも愛し得た喜びである。最後の段階は聖者の愛の段階である。(『新版 女性の幸福365章』42頁)
 Aさんは、自分に害を与えた番長グループを赦し、幸せになって貰いたいと願った。つまり最も深き愛、聖者の愛があったのでした。それが毎日何時間も祈り続ける原動力となった。そしてそれは周囲に波及せずにおれなかった…。なんと純粋な魂なのでしょう。信仰に年齢や経験は関係ない。愛が祈りを成就させていったのですね。
 講習会まで、あと1ヶ月半、私たちもAさんに負けないように多くの方の幸福を願い祈りましょう。そして愛と祈りで推進の渦を巻き起こし、講習会を大盛会にして参りましょう。
  • 2008年8月14日(木) 19:11 JST
  • 投稿者:
    master

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